成果につながる行動の「3つのポイント」+ショートカットキーの話

人間の感覚は、「今、この瞬間」のことについて取り扱うには最強です。
ですが、過去のこと、未来のこと、過去から継続していることを取り扱うには不向きです。

身体の感覚や感情には波があって、そのときそのときの状態により、同じ状況も違って感じられるからです。
継続的な取組みで成果を挙げるには、主観的な感覚より、客観的な数値が重要です。
あなたが正しい努力をしているならば、そのときそのときの感想にはブレがあったとしても、中長期的に見ると、数字はよくなっていきます。
下記のグラフは、その例です。
イヤでもWindowsとエクセルの操作が早くなるワークショップ iyademo

ガラパゴスの講座で、「1日1回、10分」のパソコンショートカットキー練習を2週間程度継続した結果です。
全員、2週間程度で、パソコン作業のスピードが、2.3倍-3.9倍になっています。
グラフになっていて一瞬で分かりますので、彼らの右肩上がりの成果を見てみてください。
このような成果を出すには、ポイントが3つあります。

  1. 努力の方向と程度が正しいこと
  2. 記録をつけること
  3. 専門家の指導を受けつつ取り組むこと

1. 努力の方向と程度が正しいこと

成果につながる行動をとることが重要です。
成果につながらない行動をとっていると、時間とお金のエネルギーの無駄遣い。
どころか、よけいなクセがついたうえ、挫折体験も増えます。「せっかく覚悟を決めて取り組んだのに、またダメだった。どうせ、私には、パソコンはムリ。どうせ、私は何をしてもダメ。」メンタルにもよくない。
あと、やりすぎもダメ。「1日1回、10分」のはずのところ、練習を30分もやったりすると、かえって逆効果だったりもします。

2. 記録をつけること

前述のとおりです。客観性が大切。

3. 専門家の指導を受けつつ取り組むこと

専門家の指導を受けることも大切です。
自分が良いと思ってとりくんでいること、思うようにできなかったこと、専門家に率直に相談しましょう。
客観的な資料を添えて。

「このままアクセルを踏み続けていいのか?この努力の方向で合っているのか?」と心配になると、人は、無意識に、ブレーキを踏んでしまいます。「アクセルを踏みつつ、ブレーキも踏む」という状態。エネルギーのロスが発生します。
そういうとき、「このまま進んでよい」、「少し方向修正したほうがよい」、「練習やりすぎです。少し減らしましょう」等々、アドバイス等をもらえることも重要です。
専門家からの適切なアドバイスがあれば、安心して前に進めるでしょう。


前々回のメールへのフィードバックをひとつ紹介します。
前々回に紹介したのは以下の記事でした。
僕がTwitterでシェアするたびに反応をもらう記事です。
プロとアマではピアニストの見ている世界はこんなに違う、トラッキングカメラの視線追跡で判明

どんな道具と接するときでも、何を表現するときでも、上級者と初心者を隔てるところは同じ。パソコン操作の話としてそのまま読み替えられる良記事です。
それどころか、パソコンに限らず、人生全般に通じる重要な話です。

ということで、今回は、僕がこれ以上あれこれ話すより、紹介した記事を読んでのあなたの感想を聞いてみたいです。
と、お願いをしました。
いただいたフィードバックは9件。(まだ受け付けてます。気が向いたあなたはぜひお気軽にどうぞ)
今日は、このフィードバックに対してコメントします。

こんにちは。はじめてメールさせていただきます。
これまで、なんとなくそうなんだろうな…と想像していたことが、はっきりと画像で確認できて、衝撃でした。 プロピアニストの卵であっても、プロとの差は歴然で、余りにも大きな差に驚きました。
パソコン作業に関しても同様で、プロと我流のアマには歴然たる差が有るのは容易に想像できるのですが、 さりとて、「パソコン歴33年」というほどの年月を費やすことはできませんし、もし費やしても、 今の私のままでは時間を浪費するだけで、パソコンのプロにはなれないと感じました。
どうすれば、できるだけ効率よくパソコン作業を上達させることができるでしょうか?

ピアノもパソコンも「連続してキーを打つ」という点では同じです。
ピアノで言えることは、パソコンでもほぼそのまま言えます。
ただし、上級者と初心者とでは、身体の使い方、意識の持ち方が、ぜんぜん違います。
たとえば、

=VLOOKUP("前田",B2:E7,2,FALSE)  

という関数を作るとしても、上級者と初心者とでは、そこに至る過程がぜんぜん違います。

  • ショートカットキーを使っているときの心身の動き
  • エクセル関数を作っているときの心身の動き
  • マクロを書いているときの心身の動き

そのときのひとつひとつの動作のレベルで違います
その違いが、「仕事でバリバリ使えるレベルになるか?」という差につながります。
さらには、「さらに高度なスキルをマスターできるかどうか?」という差につながります。
それはまさに、多くの方が、「なんとなくそうなんだろうな」とは、思っていることです。

ちなみに、「33年」というと、「396ヶ月」です。
「パソコンのプロ」という言葉が何を指すか?ということ次第ですが...。
「パソコンを使って、事務仕事をバリバリやれる人」ということでしたら、すぐになれます。
33年も必要ないです。上級者の「身体の使い方、意識の持ち方」を学び、それをモノにするための適切なトレーニングを積みましょう。
であれば、最短で2週間。余裕を見ても、一か月もあれば十分。
396ヶ月どころか、一か月。
あなたが思っていたのと比べて、たった、396分の1の努力でモノになりますw
では、なぜ、そんなに簡単にモノになるのか?

なぜなら...。それは、以下の2つの理由からです。

  • あなたのライバルは軒並みショボい
  • あなたのライバルは、「練習すれば簡単に成果がでる」ということも、「そのための具体的な練習方法」も知らない

あなたのライバルは軒並みショボい

あなたが職場で比較される相手(ライバル)は、「パコソン歴33年のダニエル・ビリアフスキー氏」ではありません。
「ビリアフスキー氏に2年間パソコンを教わっているシャーロット・ベネットさん」でもありません。
「プロのピアニストにもなれるくらいにエネルギーを注いでパソコン練習をしてきた人」なんて、世の中にいません。
というか、いるにはいますが、そういう人は、あなたとは違うところで違う仕事をしていることでしょう。
職場であなたの周囲にいる人は、「プロのピアニスト」でも何でもない、フツーに生きていた、ただの人です。
みなさん、あなたくらいか、(僕から見たら)せいぜい、あなたよりいくぶんデキるかな、というくらいのレベルの方々です。
たいしたことないです。
ということなので、まず、ライバルを過大視するのをやめること。
言い換えると、目標を適切な高さに戻すことです。職場で圧倒的なら十分オーケー。そして、「職場で圧倒的」になるにも、たいしてスキルはいりません。

あなたのライバルは、「練習すれば簡単に成果がでる」ということも、「そのための具体的な練習方法」も知らない

「1日1回、10分」もショートカットキー練習をすれば、パソコンなんて、2週間もあればたちまち上達します。
すでに事例として紹介したとおりです。こちらのグラフですね。
イヤでもWindowsとエクセルの操作が早くなるワークショップ

ただし、そのやり方は、あなたの周囲の方にとって思いもよらない方法です。
冒頭に書いた、以下の3つのポイントを意識しつつ取り組んでください。

  1. 努力の方向と程度が正しいこと
  2. 記録をつけること
  3. 専門家の指導を受けつつ取り組むこと

さきほど紹介したグラフの載っているページにより詳細を書きましたのでそちらも読んでみてください。
たとえばこんな受講生の声も載っています。

マクロを勉強する前に、ショートカットキー操作をある程度身につけたほうがよいとのアドバイスを受け本講座を受講しました。
正直、ショートカットキーがそんなにすごいものなのか、このセミナーが本当にすごいのか、半分疑っていましたが、ホームページのキャッチコピー通りの成果を得られ、大変うれしく思っています。
受講前は、コピー&ペーストと、上のセルのコピー&ペーストのショートカットキーしか使ったことがありませんでしたが、セミナー受講後は、マウスはほとんど使わなくなり、操作をキーボードだけでできることが多くなりました。
時間的にはこれまでの半分から5分の1くらいまで短縮できたと思います。
マウスを使わなくなったことで、手首の痛みが消え、マウスのポインタを合わせるときのイライラも解消されました。
また、今何やっていたっけ?といった、思考の中断が激減しました。
ショートカットキー操作の上達だけでなく、何にでも使えそうな勉強法、取組み方法を身につけられたことも大きな収穫です。
やる気さえあれば、この30日のトレーニング方法でいろいろなことに挑戦できる、と自分に自信を得ることができました。
セミナー・30日間のフォローでは、率直かつ簡潔な意見を言ってくださるので、信頼でき、毎日のコメントが楽しみでした。とても励みになっていました。

このブログが、あなたにとって、より有意義なものになればよいな、と思います。

公開日時: 2023/08/05 13:00