Pythonでブロック崩し

Pythonでブロック崩し

「Zoom操作も苦手な50代女性Python初心者」が、たった1週間で5つのアプリを開発できた理由

「Pythonデータ分析ゼミ」受講開始1ヶ月にして、もうすでに好き勝手にPythonアプリを作られている受講生の方がいます。
jamさんという方です。年代は(たぶん)50代。PCスキルは、「Zoomでの画面共有もうまくいかなくて手こずるレベル」。

そんな彼女ですが、Python学習のほうは非常に順調で、いろいろなアプリをさくさく作られています。

毎週の「週報」から一部をご紹介します。
「Pythonが楽しすぎて、書ききれない!」という熱量が伝わってくる内容です。

  • Pythonを書けるようになると、こんなに楽しいです
  • Pythonを書けるようになると、実務でもこんな使い方ができます
  • Pythonを書けるようになると、遊びにもこんな使い方ができます

ということをご紹介するのによい例だと感じますので、ご紹介します。
報告内容のご紹介のあとは、Python習得のコツについてお話します。

jamさんがこの1週間で作ったアプリをご紹介:

以下、いただいた報告内容:

①万華鏡アプリを完成させました。
作りたかったものがその通りにできました。
模様を豪華にしていきたいですがひとまずこのままにしておきます。
Macのシステム更新のためか、実行時の環境設定(?)問題が発生し、いつの間にか、Tkinter版、Matplotlib版、Pygame版の3つのヴァージョンができていました。

②pdf分割アプリ、pdf結合アプリを完成させました。
単純な作りですが実務で使いやすい仕様にできました。
ただ、ファイル選択やボタンの動きが鈍く使い物になりません。
学習を進めて改善したいです。

③領収書発行システムアプリ完成させました。
最初、作りたいものを全部言葉で伝えると即完成し、テスト完了です!となりましたが、何かわかりませんでした。
1行目には「ワークフロープロトタイプ」と書いてありました。
後で、「このプログラムは何ですか?」と尋ねたら
...
[中略]
...
次に、具体的なUI操作をイメージしながら指示を出し直して同じものを作り直すと希望に近いものが出来上がりました。
また後で、どのような発注の仕方にすれば良かったか尋ねたら、本格的な開発手順が示されました。→プロジェクト概要『領収書発行システム のPythonアプリケーションです。
Tkinterを使用したGUIアプリケーションで、営業部、経理部、総務部の3つの部門が連携して領収書の申請から発行までを管理するシステムです。』
以降、システム概要
...
[以下略]

④学習アプリを作成し始めました。
③の経験を活かして、目的を伝えるところから始めました。
ユースケース(図)を記述して思い通りのものができました。
スクショとコメント平文作成しかできない学生と、エキスパート講師をマンツーマンでGithubで繋げるためのアプリです。
学生のパソコンにデスクトップアプリを入れて、スクショにコメントを入れたらボタンひとつでgithubに格納されるものです。
APIキーを確認できたのでこれから登録を進めていきます。

⑤自動販売機メーカーのサイトからいくつもの明細書をダウンロードするプログラムを、会社のcopilotで作成しました。
パスワードとIDのリストを渡してますが、実際にできるかどうかまだpythonをダウンロードしていないので不明です。

...いただいた報告はさらにこの1.5倍くらいあるのですが、今回はこのくらいで。

これは1ヶ月間の話ではありません。
前回の週報から今回の週報まで、たった1週間での成果です。

Pythonで「毎日が楽しくなる」

いかがですか。
まず何より、楽しそうですよね。仕事の時間もプライベートの時間もこのくらい楽しいと、人生そのものが楽しくなります。

お仕事で:

  • PDF分割アプリ、PDF結合アプリを完成!!
  • 領収書発行システムアプリ完成!!
  • 自動販売機メーカーのサイトからいくつもの明細書をダウンロードするアプリを作成!!

プライベートで:

  • 万華鏡アプリを完成!!
  • 学習アプリを作成開始!!

とのことです。
それにしてもすごいです。特に、「万華鏡アプリ」なんて、そんなものを作ろうなんて僕は思ったことないですし、どんなプログラムなのかもとても興味あります。

この方がこれからどのようにスキルアップされるのか。
1年後、3年後、5年後...といった将来もとても楽しみです。

Pythonスキルを習得するのに、現状のパソコンスキルは関係ない

なお、この受講生さん。「Zoomを使うのにもひと苦労...」という方です。
実は先日の土曜日にオンラインでお話させていただいたのですが...。
「Zoomでの画面共有がうまくいかない」ということで手こずって、結局うまくいかず。お作りになったアプリをいろいろ拝見したかったのですが、ほとんど見られずじまいでした (^^;

でも、そんなパソコンスキルレベルでも、Pythonは上達できます。なぜか。
上達に必要な要素さえしっかり揃えば、誰でも上達できるものだからです。

Pythonスキル上達の必要十分条件

Pythonスキル上達の必要十分条件があるとしたら、以下の3つでしょう。

  1. 基礎文法をしっかり学ぶ
  2. 開発環境を使いこなす
  3. AIにコードをどんどん書かせる

1. 基礎文法をしっかり学ぶ

何はともあれ、基礎文法が大切です。
AIにコードを書かせるにしても、AIが書いてくれたコードに「もうちょっと、こんな感じに書けるんじゃない?」とクレームをつけて修正させるにしても、文法知識が必要です。
「基礎文法」は、「基礎」なだけに、入口はそんなに難しくないです。

2. 開発環境を使いこなす

jamさんは僕がおすすめしているAIエディタ「Cursor」を使われています。

3. AIにコードをどんどん書かせる

あとは、どんどんAIにコードを書かせることです。
プログラムは、書いているうちに上達します。書かせているうちにも上達します。

学んだ文法知識をフル活用して、とにかくいろいろ書かせてください。
最初のうちは、AIが書いたコードを読んでも「?!」と思うことも多いだろうと思います。そのときは、AIにコード解説をしてもらってください。

この「AIにコードを書かせる→書かせたコードについて解説させる」のサイクルを上手にまわせるようになると、上達は加速します。

「pythonで万華鏡アプリを作って」の一行の指示で良いので、試してみてください。

なお、冒頭に紹介した画像は、僕が「pythonでブロック崩しゲームを作って」とAIに指示して作らせたブロック崩しアプリです。
AIへの指示一発でここまでできます。

Pythonでブロック崩し

Pythonでブロック崩し

同様に、たとえば、「PDFを結合するツールを作って」と指示するだけで、AIがコードを書いてくれます。
そのコードを実行し、動かなければ修正を依頼する——この繰り返しが最速の学習法です。

講師の力を借りなくてもひとりで工夫して問題解決できる力をつけることが大切です。
そうなれば、こっちのものです。

今回は、「Pythonデータ分析ゼミ」参加者のjamさんのご様子を紹介しました。
次は、あなたの番です。

次は、あなたの番です - Pythonデータ分析ゼミ説明会を実施しています

「こんなこと、自分にもできるだろうか?」と思われた方は、ぜひ一度ご相談ください。
AIを活用した効率的な学び方で、あなたの「作りたい」を形にするお手伝いをします。

▼開催予定の説明会の一覧はこちら(10月の説明会は残りわずかです)
https://forum.pc5bai.com/seminar/orientation/

▼ 「Pythonデータ分析ゼミ説明会」の優先案内はこちらから
https://forum.pc5bai.com/toiawase/request/python-data-priority-invitation/

今回のメルマガへのフィードバックがあればこちらへぜひお願いします。
exe ファイルを作ってアプリを起動してみた感想も、ぜひ聞かせてくださいね。
https://forum.pc5bai.com/news/feedback/jam-apps/

公開日時: 2025/10/06 16:00