pip コマンドの超基本

pip とは

pypi に登録されている python パッケージをインストール/アンインストールするためのツール


パッケージインストールの構文

例えば openpyxl をインストールするのであれば、以下のとおり。

pip install openpyxl

pip install を実行すると、指定したパッケージが依存する別のライブラリも同時にインストールされる。

以下では、 openpyxl をインストールした。
すると、openpyxl が利用しているパッケージ et-xmlfile も同時にインストールされた。

(venv) PS D:\projects\python_basic_sec1> pip install openpyxl
Collecting openpyxl
  Using cached openpyxl-3.0.10-py2.py3-none-any.whl (242 kB)
Collecting et-xmlfile
  Using cached et_xmlfile-1.1.0-py3-none-any.whl (4.7 kB)
Installing collected packages: et-xmlfile, openpyxl
Successfully installed et-xmlfile-1.1.0 openpyxl-3.0.10

複数のパッケージを同時にインストールすることも可能。
以下では、openpyxl, urllib3 という互いに独立した別々のパッケージを同時にインストールする。

pip install openpyxl urllib3 

インストールするバッケージのバージョンを指定することもできる。
以下のいずれもOK.。イコールの数に注意!2つです。1つではありません。

pip install urllib3==1
pip install urllib3==1.26
pip install urllib3==1.26.11

パッケージアンインストールの構文

pip uninstall openpyxl

以下は例。
アンインストール時に、確認を求められる。そこで y キーを押すと、アンインストールが実行される。

(venv) PS D:\projects\python_basic_sec1> pip uninstall openpyxl
Found existing installation: openpyxl 3.0.10
Uninstalling openpyxl-3.0.10:
  Would remove:
    d:\projects\python_basic_sec1\venv\lib\site-packages\openpyxl-3.0.10.dist-info\*
    d:\projects\python_basic_sec1\venv\lib\site-packages\openpyxl\*
Proceed (Y/n)? y
  Successfully uninstalled openpyxl-3.0.10

-y オプションをつけると、アンインストール時に確認を求められなくなる。
複数のパッケージを一度に削除したいときに便利。

(venv) PS D:\projects\python_basic_sec1> pip uninstall urllib3 -y
Found existing installation: urllib3 1.26.11
Uninstalling urllib3-1.26.11:
  Successfully uninstalled urllib3-1.26.11

依存先パッケージリストの出力と、リストを読み込んでのインストール

インストール済ライブラリのリストを出力できる。

(venv) PS D:\projects\python_basic_sec1> pip freeze -l
et-xmlfile==1.1.0
openpyxl==3.0.10
urllib3==1.26.11

コマンドラインからのコマンド実行では、実行結果の出力先としてテキストファイル等を指定できる。
以下では、 requirements.txt というファイルにリストを出力する。

pip freeze -l > requirements.txt

requirements.txt に載っているライブラリを一気に導入してみよう。
-r オプションを使う。

pip install -r requirements.txt

依存先パッケージのリストは、慣用的に、 requirements.txt というファイル名とされていることが多い。
Pythonプログラム配布者が requirements.txt を用意している場合は、上記コマンドを実行することで簡単に依存先ライブラリを導入できる。

公開日時: 2022/07/28 08:30