親指シフト入力のためのPC設定

どんなスキルの習得でも、本番での活用がいちばん勉強になります。
少し慣れたら、実務やプライベートでの文章書きも「親指シフト入力」でしていきましょう。

「親指シフト入力」の導入方法は、大きく分けて、以下の2つです。

  1. 専用キーボードを利用する
  2. 専用ソフトを利用する

このページでは、「専用キーボード」導入については詳しく書きません。
Windows, Linux (Ubuntu Desktop 20.04 LTS), macOS Big Surのそれぞれの場合について、おすすめの専用ソフトとその設定方法について紹介します。

Windowsの場合
Linux (Ubuntu Desktop)の場合
Macの場合

1. 専用キーボードを利用する

「親指シフト入力」の専用キーボードというものがあります。
「親指シフト入力」の専用キーボードは、富士通が生産・販売していました。
(「親指シフト入力」自体、もともとは、富士通が開発して普及活動していたものでした)

しかしながら、専用キーボードという案は現実的ではありません。
なぜなら、富士通がすでに生産終了しているため、専用キーボードは現在では入手困難だからです。

また、道具が増えるのは面倒です。
ということで、専用キーボードという案は現実的ではありません。

2. 専用ソフトを利用する

専用ソフトをインストールすれば、親指シフト入力をできるようになります。

Windowsであれば「やまぶきR」がおすすめです。
Linuxでは、「oyainput」がおすすめです。
MacOSでは、Lacailleというソフトがよく使われているようです。

以下、各OSでの、「親指シフト」が利用可能になるまでの設定について書きます。
(ソフトウェアの導入は自己責任でお願いします。親指シフト関連の情報提供に限りませんが、このサイトで示した方法によってどのような損害が発生したとしても、サイト運営者は一切責任を取りません)

2-1. Windowsの場合

「やまぶきR」を利用する場合のやり方を示します。

「やまぶきR」導入までのおおまかな手順は、以下のとおりです

  1. 「やまぶきR」の.zipファイルをダウンロードする
  2. 「やまぶきR」の.zipファイルを解凍する
  3. 解凍した「やまぶきR」を起動して、とりあえず動作確認してみる
  4. 「やまぶきR」の設定を変更する
  5. 変更した設定が有効になったことを確認する
  1. 「やまぶきR」の.zipファイルをダウンロードする
    以下のページで、「やまぶきR」を最新版をダウンロードします。
    2021年10月4日現在、最新バージョンは、「Ver. 1.11.1」のようです。
    http://yamakey.seesaa.net/
  2. 「やまぶきR」の.zipファイルを解凍する
    ダウンロードした.zipファイルを右クリックして、表示された右クリックメニューから、「すべて展開(T)」を選択します。


    ダイアログが表示されたら、適当な解凍先フォルダを指定して、[展開]してください。


    すると、.zipファイルが、指定されたフォルダ内で解凍されます。

  3. 解凍した「やまぶきR」を起動して、とりあえず動作確認してみる
    解凍して得られたフォルダ内の、「yamabuki_r.exe」をダブルクリックして起動します。


    起動時に以下のダイアログが表示された場合は、[インストールする]を選択してください。


    「メモ帳」を起動して、日本語入力してみましょう。


    [A], [S], [D], [F], [G] のキーを順番に押してみてください。
    すると、「きしうてぎ」と入力されます。
    「うしてけせ」ではありませんが、今の段階では、これでOKです。
    (うまくいかなかった場合は、「メモ帳」をすべて閉じて、それから「メモ帳」を新たに起動して、それから再度試してみてください)


  4. 「やまぶきR」の設定を変更する
    「やまぶきR」の配列定義ファイルを変更します。
    現段階では、「やまぶきR」の配列定義は、「飛鳥123」になっています。
    これから、それを、「NICOLA」に変更します。

    タスクトレイから、「やまぶきR」を見つけて右クリックします。
    そして、出てきた右クリックメニューから、「設定」を選択します。


    すると、「やまぶきR」の設定ダイアログが表示されます。
    設定ダイアログ内の、「配列」タブの、「配列定義ファイル」横にある「 ... 」ボタンをクリックします。


    ダイアログが表示されたら、ダイアログ内で、「NICOLA.yab」を選択します。


    ダイアログが閉じたら、[適用]ボタンを押します。
    そして、ダイアログを閉じます。(ダイアログを閉じるには、[キャンセル]ボタンを押してください)

  5. 変更した設定が有効になったことを確認する
    では、再度試してみましょう。
    メモ帳に戻って、, [S], [D], [F], [G] のキーを順番に押してみてください。
    すると、「うしてけせ」と入力されます。
    続けて、 [H], [J], [K], [L], [;] のキーを順番に押してみてください。
    すると、「はときいん」と入力されます。


    うまくいったなら、OKです。
    うまくいかなかった場合は、「メモ帳」を再起動してから試してみてください。
    それでもダメな場合は、Windowsを再起動して、それから再度、「yamabuki_r.exe」をダブルクリックして起動するところから試してみてください。

2-2. Linuxの場合

「oyainput」を利用する場合のやり方を示します。

「oyainput」の導入方法については、以下の記事が簡潔です。
【Ubuntu】20.04LTSを親指シフト環境化する

このサイトの管理人も、Ubuntu 20.04 LTS を導入した手元のマシン数台で「oyainput」を導入して実運用しています。

2-3. MacOSの場合

「Lacaille」を利用する場合のやり方を示します。

「Lacaille」の導入方法については、以下の記事が簡潔です。
Lacailleなら最新macOSでも親指シフトができる

このサイトの管理人も、手元の macOS Big Sur 導入済みの Mac Book Air 2013 1台で、以下のサイトに記載の手順で「Lacaille」を導入済みです。