「発想力」、「構想力」のつけかた
中学生や高校生だったころ、数学や理科の問題集に載っている解答例を読んでいて、「どこからこんな発想がでてくるんだ?」と思ったことはありませんか。
エクセルやエクセルマクロのような「理系的」なスキルに対しても、同じようなことを感じることはありませんか。
上手な人から解決方法を見せられても、「どこからこんな発想がでてくるんだ?」と思ったことはありませんか。
「こんなの思いつかない。だから自分にはムリ」、「こんなの思いつかない。だから自分には才能がない」
今日は、そんな風に思ってパソコンスキル習得をあきらめがちな方向けに書こうと思います。
ほとんどの場合、「思いつかない」のは「才能」ではなく、「構想力」を発揮するための準備がちょっと足りなかったというだけです。
今回は、「構想力」のつけかたの話です。
前回、「ITスキル取得とは、何を、どういう手順で獲得することなのか」ということについて書きました。
ゲシュタルト療法の「外部領域」「内部領域」「中間領域」という概念を用い、スキル習得のプロセスを体系的に説明しました。
スキルの活用時には、中間領域で構想し、内部領域で行動し、外部領域で成果が現れるというプロセスを踏みます。
一方、スキルの習得時には、外部領域で学び、内部領域で試し、中間領域で頭の中だけで書けるようになるという順序でスキルが習得されます。
スキルの活用:
・中間領域(構想)
↓
・内部領域(行動)
↓
・外部領域(成果)
スキルの習得:
・外部領域(見る・聞く等)
↓
・内部領域(実際に試す)
↓
・中間領域(構想できるようになる)
エクセルVBAでのプログラミングであれば、以下の流れです。
スキルの活用:
・中間領域(構想)
「この仕事は、あんな感じにコードを書けば解決できるな」と見当がつく
↓
・内部領域(行動)
構想したとおりにコードを書く
↓
・外部領域(成果)
構想したとおりのコードが顕れる
スキルの習得:
・外部領域(見る・聞く等)
「あんな風に書くのか、へー」と思いつつ情報を得る
↓
・内部領域(実際に試す)
得られた情報を頼りに実際に書いてみることを何度かくりかえす
↓
・中間領域(構想できるようになる)
「この手の仕事は、あんな感じにコードを書けば解決できるな」と見当がつくようになる
ポイントは、中間領域です。
「ITスキルを取得するとは、中間領域レベルで上級者をマネること」といえます。
私たちが提供しているオンライン演習動画講座は、そんなコンセプトで用意しています。
例: エクセルマクロ・VBA基礎編フォローアップ ベーシック
https://forum.pc5bai.com/lesson/course/27/
とはいえ、ここまで読んでみて、心の中でこんな声がする方もいるのではないでしょうか。
「『マネする』も何も、上手な人が作った模範解答みたいなコードを見ていると、『どこからこんな発想がでてくるんだ?』と思うことがあるよ。あんなの、自分では思いつけない!ムリ!」
おっしゃるとおりです。
みなさんも、高校時代、数学や理科の問題集を解いていて、同じようなことを思ったかもしれません。
問題を見ても解けない。
解答例を見ると、たしかに解答への道のりは載っている。
そのとおりにやれば解けるんだろうなとは思う。
いやでも、「どうやって、そんな発想がでてくるんだよ?」とツッコミたくなる。
「数字を変えただけ」くらいの簡単な応用問題ならば、解けるかもしれない。
でも、少し凝った問題が出てきたらたぶんダメだろうな。
そんな感覚は、誰でも味わっています。
そんな方にお伝えしたいことはいろいろあるのですが...。
まず理解してほしいのは、「中間領域」、つまり思考の領域にも、「意識できるもの」と「無意識のもの」があるということです。
「なるほど、こう解くのか」と分かるようなことの学びは、「意識できる」中間領域での学びです。
一方、「こんなの、思いつかないよ」と思ってしまうようなのことの学びは、「無意識下の」中間領域での学びです。
ですので、「発想」とか「構想力」とかを鍛えるには、「無意識」の領域を鍛えると良いです。
私たちが提供しているオンライン演習動画講座は、「発想力」とか「構想力」のようなものも鍛えられるように作ってあります。
「こんなの、思いつかないよ」と思うような演習問題があったら、そのときは、まずは、その問題を3回くりかえして解いてみてください。
そのとき、1回ごとに時間を測りながら取り組んでみてください。
そして、数日空けてまた取り組んでみます。
そのときも、時間を測ってください。
そのときもしも数日前の「3回目」よりも時間がかかってしまっていたようであれば、新記録を出すまで取り組んでみてください。
時間が短縮されることに喜びを感じるようであれば、ひきつづき、気が済むまでこの練習を継続してください。
その問題がスラスラ解けるようになったころには、「こんなの、思いつかないよ」と感じられていたものが、「なるほど、こう解くのか」に変わっているものと思います。
なお、「意識できる」思考力も「無意識のもの」思考力も演習にくりかえし取り組むことで鍛えられるのですが、「無意識のもの」は、無意識なだけに、「鍛えられている」という実感が湧きにくいです。
意識できる部分のトレーニングでは、「分かりやすく」頭が疲れます。
無意識の部分のトレーニングでは、なんというか、「漠然と」頭が疲れます。
あえて言うならば、「無意識の部分が鍛えられている」という実感は、そんな感覚から得られます。
漠然とした頭の疲労感というものは、慣れないとしんどいものです。
ですが、慣れていない方にこそ、とても強力な効果があります。
しんどいとは思いますが...演習への取り組みについては僕もサポートしていますので、ガシガシ取り組んでほしいなと思っています。
エクセルやエクセルマクロのような「理系的」なスキルに対しても、同じようなことを感じることはありませんか。
上手な人から解決方法を見せられても、「どこからこんな発想がでてくるんだ?」と思ったことはありませんか。
「こんなの思いつかない。だから自分にはムリ」、「こんなの思いつかない。だから自分には才能がない」
今日は、そんな風に思ってパソコンスキル習得をあきらめがちな方向けに書こうと思います。
ほとんどの場合、「思いつかない」のは「才能」ではなく、「構想力」を発揮するための準備がちょっと足りなかったというだけです。
今回は、「構想力」のつけかたの話です。
前回、「ITスキル取得とは、何を、どういう手順で獲得することなのか」ということについて書きました。
ゲシュタルト療法の「外部領域」「内部領域」「中間領域」という概念を用い、スキル習得のプロセスを体系的に説明しました。
スキルの活用時には、中間領域で構想し、内部領域で行動し、外部領域で成果が現れるというプロセスを踏みます。
一方、スキルの習得時には、外部領域で学び、内部領域で試し、中間領域で頭の中だけで書けるようになるという順序でスキルが習得されます。
スキルの活用:
・中間領域(構想)
↓
・内部領域(行動)
↓
・外部領域(成果)
スキルの習得:
・外部領域(見る・聞く等)
↓
・内部領域(実際に試す)
↓
・中間領域(構想できるようになる)
エクセルVBAでのプログラミングであれば、以下の流れです。
スキルの活用:
・中間領域(構想)
「この仕事は、あんな感じにコードを書けば解決できるな」と見当がつく
↓
・内部領域(行動)
構想したとおりにコードを書く
↓
・外部領域(成果)
構想したとおりのコードが顕れる
スキルの習得:
・外部領域(見る・聞く等)
「あんな風に書くのか、へー」と思いつつ情報を得る
↓
・内部領域(実際に試す)
得られた情報を頼りに実際に書いてみることを何度かくりかえす
↓
・中間領域(構想できるようになる)
「この手の仕事は、あんな感じにコードを書けば解決できるな」と見当がつくようになる
ポイントは、中間領域です。
「ITスキルを取得するとは、中間領域レベルで上級者をマネること」といえます。
私たちが提供しているオンライン演習動画講座は、そんなコンセプトで用意しています。
例: エクセルマクロ・VBA基礎編フォローアップ ベーシック
https://forum.pc5bai.com/lesson/course/27/
とはいえ、ここまで読んでみて、心の中でこんな声がする方もいるのではないでしょうか。
「『マネする』も何も、上手な人が作った模範解答みたいなコードを見ていると、『どこからこんな発想がでてくるんだ?』と思うことがあるよ。あんなの、自分では思いつけない!ムリ!」
おっしゃるとおりです。
みなさんも、高校時代、数学や理科の問題集を解いていて、同じようなことを思ったかもしれません。
問題を見ても解けない。
解答例を見ると、たしかに解答への道のりは載っている。
そのとおりにやれば解けるんだろうなとは思う。
いやでも、「どうやって、そんな発想がでてくるんだよ?」とツッコミたくなる。
「数字を変えただけ」くらいの簡単な応用問題ならば、解けるかもしれない。
でも、少し凝った問題が出てきたらたぶんダメだろうな。
そんな感覚は、誰でも味わっています。
そんな方にお伝えしたいことはいろいろあるのですが...。
まず理解してほしいのは、「中間領域」、つまり思考の領域にも、「意識できるもの」と「無意識のもの」があるということです。
「なるほど、こう解くのか」と分かるようなことの学びは、「意識できる」中間領域での学びです。
一方、「こんなの、思いつかないよ」と思ってしまうようなのことの学びは、「無意識下の」中間領域での学びです。
ですので、「発想」とか「構想力」とかを鍛えるには、「無意識」の領域を鍛えると良いです。
私たちが提供しているオンライン演習動画講座は、「発想力」とか「構想力」のようなものも鍛えられるように作ってあります。
「こんなの、思いつかないよ」と思うような演習問題があったら、そのときは、まずは、その問題を3回くりかえして解いてみてください。
そのとき、1回ごとに時間を測りながら取り組んでみてください。
そして、数日空けてまた取り組んでみます。
そのときも、時間を測ってください。
そのときもしも数日前の「3回目」よりも時間がかかってしまっていたようであれば、新記録を出すまで取り組んでみてください。
時間が短縮されることに喜びを感じるようであれば、ひきつづき、気が済むまでこの練習を継続してください。
その問題がスラスラ解けるようになったころには、「こんなの、思いつかないよ」と感じられていたものが、「なるほど、こう解くのか」に変わっているものと思います。
なお、「意識できる」思考力も「無意識のもの」思考力も演習にくりかえし取り組むことで鍛えられるのですが、「無意識のもの」は、無意識なだけに、「鍛えられている」という実感が湧きにくいです。
意識できる部分のトレーニングでは、「分かりやすく」頭が疲れます。
無意識の部分のトレーニングでは、なんというか、「漠然と」頭が疲れます。
あえて言うならば、「無意識の部分が鍛えられている」という実感は、そんな感覚から得られます。
漠然とした頭の疲労感というものは、慣れないとしんどいものです。
ですが、慣れていない方にこそ、とても強力な効果があります。
しんどいとは思いますが...演習への取り組みについては僕もサポートしていますので、ガシガシ取り組んでほしいなと思っています。
- 動画の中でも、「構想力」のヒントになりそうな情報をいろいろ盛り込んでいます。
くり返し問題を解いて動画をくりかえし見ているうちに、「あれ?こんなこと言ってたんだ」と気づくこともあります。
かなり余裕がでてきて、ようやく気づくようなことも普通です。
関連記事・関連コンテンツ
演習のスコアを記録するワーク報告画面を用意してあります。記録を元にしてグラフを表示する機能もあります。
https://forum.pc5bai.com/work/coding/?course=27
グラフはこんな感じで表示されます (^^*
https://forum.pc5bai.com/work/shortcut/score/theme/move/user/27a6a71b-3eb5-4727-9bf0-69f204924a71/?chart=true
ITスキルを取得するとは、「中間領域」レベルでマネるということ
https://forum.pc5bai.com/tips/longshot/5576f494-084e-4c29-8d64-8927d0463dad/
演習のスコアを記録するワーク報告画面を用意してあります。記録を元にしてグラフを表示する機能もあります。
https://forum.pc5bai.com/work/coding/?course=27
グラフはこんな感じで表示されます (^^*
https://forum.pc5bai.com/work/shortcut/score/theme/move/user/27a6a71b-3eb5-4727-9bf0-69f204924a71/?chart=true
ITスキルを取得するとは、「中間領域」レベルでマネるということ
https://forum.pc5bai.com/tips/longshot/5576f494-084e-4c29-8d64-8927d0463dad/
2024年11月20日 21:41
小川 慶一さん
2024年11月20日 21:28
AIユーザさん
2024年11月14日 17:04
小川 慶一さん
2024年11月13日 18:12
AIユーザさん
2024年11月13日 18:11
田中 宏明さん