「事実と意見を分けられる」だけの地頭力を得るには

ビジネスの現場では、「報告では事実と意見を分離しろ」とよく言われます。
しかし、実際のところ、これを上手にできる人はなかなか見かけません。

こういうことで困難を覚えずにサラサラと報告をできてしまうような人は、いかにも能力が高そうに見えます。
また、実際、地頭のレベルが高い場合が多いです。こういう人が「能力が高そうに見える」のは、「実際に地頭が良い」からです。

それだけに、報告内容ひとつからでも片鱗を感じられるような人は、自然に上司に取り立てられていきます。


では、「地頭」を良くするには、どうすれば良いのでしょうか。
今日は、そんなテーマでこのメルマガをお送りします。


事実と個人的な感想は、深いところでは癒着しています。
完全に分離させることはできません。
認識なしに事実を捉えることはできず、認識は感想を含んでいるものだからです。


それにも関わらず他者への報告段階でこれらを分離して扱えるだけの「地頭」のレベルとは、以下の表で「レベル3」の段階の意識レベルです。
https://forum.pc5bai.com/article/img/insight_base_big/


この表の本来のタイトルは、「地頭のレベル - 各レベルでの行動パターンと次のステップへの目標設定」というものです。
なのですが、俗に、「30万円の表」とも呼ばれています。

以前行っていた対面講座「パソコン仕事5倍塾」では、能力開発のステップについてこの表を使って詳しく説明していました。
あるときに人事系の仕事をされている方が「私の会社はこれより貧弱な表をコンサル会社から30万円で買った」と言われたことから、「30万円以上の価値はある表」ということで、「30万円の表」という俗称になっています。

この表の活用方法についてのお話は、以下の記事でしています。
https://forum.pc5bai.com/article/taosu/

表を横に見ていくと分かりますが、実際、「レベル3」というと、社内で「重要プロジェクトの主たる構成員」、「上級市民」として扱われざるを得ない能力レベルです。
「業務の流れ全体の再設計」のような仕事を任されても全体最適化を意識しつつ適切にこなすことができ、また、その仕事の進め方も洗練されています。
本質的な部分から物事を捉える力が高く、構造と要素を分離でき、言葉に無駄がありません。

こういう人にとっては、「報告では事実と意見を分離する」というのも、そのような能力の顕れ方の一面でしかないのです。


それでは、「地頭」のレベルを上げるにはどうしたら良いのでしょうか。

詳しくは以下の記事に示していますが、基本は、「実務能力をあげること」です。
それも、「論理的思考力を強化しつつ業務改善能力を上げる」というやり方がおすすめです。
これらの力を同時に強化することで、「地頭」のレベルを引き上げることができます。
https://forum.pc5bai.com/article/taosu/


「エクセルマクロは事務職の能力向上に最適だ」と僕が提案する理由はこれです。

エクセルマクロは、まさに「論理的思考力を強化する」プログラミングスキルであって、また、「3日がかりの仕事が3分で終わる」というレベルの業務改善能力を得られるスキルだからです。

以下の表に示すとおり、「論理的思考力」と「業務改善能力」を同時に引き上げることで、そのほかの能力全般も引き上げることができます。
https://forum.pc5bai.com/article/img/insight_213ya_32_big/

業務時間に思う存分活用できるという点も重要です。
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https://forum.pc5bai.com/lesson/course/10/

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