「地図」と「気づき」

気づくには、「それに気づいても良い」という事前知識と自分に対する許可が必要です。

ここで、地図とは、その事前知識のことを指します。
物理的な紙の地図、電子的なスマートフォン等で閲覧できる地図もありますが、脳内に格納された地図もあります。

たとえば、エクセルで数値の含まれたセルを複数選択すると、画面右下にその平均値や合計値等が表示されます。
それに気づくには、「エクセルとはそのようなものである」という知識が必要です。
案外、多くの方が、指摘されるまで気づきません。

「そのくらいは、人に言われる前から自分で発見していた」という方は、「ウィンドウの辺縁には、周辺情報が絶えず更新されて表示されるものだ」、「新しいアプリに触るときは、ウィンドウ全体で起きる変化に常に気を配るべきだ」といった、より「エクセルの具体的な機能」よりも抽象的な知識を有していた方です。

このような知識(地図)を受け取ることで、「では、他のアプリでも試してみよう。ウィンドウの辺縁にもっと気を配ってみよう」という心の動きが生じます。

このプロセスが、「それに気づいても良いという事前知識と自分に対する許可」です。
そして、別のアプリでも同様の気づきを得られます。


このような「気づき」のための「地図」を、どれだけ、具体的に/抽象的に、あるいは広範囲に/高精度に有しているかということは、学習能力に直結します。
  • あなたは、得意としていること/あまり得意でないことについて、どのような「地図」を有していますか。
    そして、その地図をより強化するために、どんなことができそうでしょうか。
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「 [心理学パート]イヤでも身体から力が抜けて仕事が楽になるワークショップ」は、「気づく」ということについて丁寧に取り扱っているワークショップです。
https://forum.pc5bai.com/lesson/course/46/

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