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「やりたくないこと、気が向かないこと」に着手するための最初のステップは、「やりたくない」、「気が向かない」と自分が思っているということに、十分に気づくことです。

その感覚をごまかしたままでは、どのみち、無理やり手をつけたとしても前に進めません。
いずれ、その伏せていた感覚、感じないようにしていた思いと向き合うことになります。

「感じないようにしている」対象については、人は、よく気づけません。
ですが、その感覚とじっくり向き合い、深く気づくことで、意識が変容します。

その意識の変容の先に、「ちょっと、やっても良いかもな」と思えるときがあるかもしれません。
「こういう取り組み方でであればやっても良いかな」とか、「こういう意味もあるから、やってみるだけの価値はあるな」とか、そういう感覚です。
「よく見るまではゴチャゴチャしてたけど、よくよく見たら、この部分は自分も好きなところじゃないか」とか、そういう感覚です。

「見ないようにしていたけど、よくよく見たら、たいしたモンじゃなかった」といったこともよくあります。


自分の内側がそういう感覚に乗ってきてから、自分の外側への働きかけを開始します。


もっとも、深く気づいてみてもやはり「今じゃないな」とか「根本的に違うな」と感じられたのであれば、やらないのが正解かもしれません。

「やりたくない、気が向かない」という感覚も、大切な感覚です。
こういう感覚は、あなたの人生にとって価値のないことに貴重な時間や体力を浪費させるのをとりやめさせてくれてる、ありがたいものです。


それが過去の自分がやろうと決めたことであっても、過去の自分が他人に対して「やります」と宣言したことであっても、行動するならば、自分の内側との同意がしっかり取れてからです。