記憶の中にある地図

地図とは、より効率的に、より豊かに現実を体験するための情報です。

地図があるのとないのとで、街の同じところを歩いていても、「気づけること」、「選択肢の豊かさ」が異なります。

紙の地図、Google Map等の電子デバイスで表示できる地図があります。
しかし、それ以上に重要なのは、過去の学びや体験から得られた、「記憶の中にある地図」です。


新人さんが最初仕事で戸惑うのはその仕事についての「記憶の中にある地図」ができあがっていないからです。
成長の早い新人さんが何が違うかというと、「その仕事を習得するのに役に立つ地図」をしっかり有しているからです。


エクセルマクロの講座をやっていても、「スラスラと学べる人」、「ものすごく要領が悪い人」を見かけます。

前者は、「理系科目の学び方」とか「PCスキルの学び方」についての「良い地図」を持っている人です。
後者は、残念ながら、そうではない。

この差が、同じ講義を受けているときに「気づけること」、「選択肢の豊かさ」の差になります。

前者は、「ここは重要だな」とか、「この話のポイントはここだな」とか、そういうことに気づくことができます。
「ここであと3回練習するとモノになりそうだな...ちょっと面倒だけどやるか」と、スキル習得のための適切な選択を行うことができます。


「学び方」についての「記憶の中にある地図」、「活用の仕方」についての「記憶の中にある地図」、と、いろいろな地図があります。
  • あなたが得意なことについて、周囲の人と比べてみましょう。
    持っている「地図」にどんな違いがありますか。

    あなたがあまり得意でないことについて、周囲の人と比べてみましょう。
    持っている「地図」にどんな違いがありますか。
    そして、その「地図」を補うために、どんなことができそうですか。
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この話については、「学びの階層構造」という表現で以下の記事で詳しく書いています。
https://forum.pc5bai.com/article/4skills/

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