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「暗騒音」という言葉があります。
「騒音」と意識化で認識されるほどでもない、でも常に周囲に存在している低レベルな背景ノイズのことを指します。

暗騒音は、意識しないでいるとほとんど知覚されることはありませんが、集中力を必要とする場面やリラックスしたいときなどに、気分やパフォーマンスの障壁となります。

日常生活の中で常に耳に流れている音の数々がこれに該当します。
交通の騒音、エアコンの動作音、人々のざわめき、といったものです。

試しに、今あなたが読んでいるこの文章への集中をちょっとゆるめて、どのような音が周囲にあふれているか、気づいてみてください。
すると、「さっきまで気づかないようにしていた音がこれだけあったのか」と改めて思われることと思います。

「講演会などに自分で持ち込んだレコーダーの音声を再生してみたら、ものすごく雑音が含まれていてびっくりした」といったことはどなたもご経験があるかと思います。

我々の耳はその周囲の音全てを拾っていますが、脳は必要な情報だけを選択して聞いているように感じさせています。

文章を読むことに意識を向ければ騒音からは次第に意識が遠ざかります。
雑音が含まれている録音でも、最初は気になっていても、内容に集中していけば、次第に、雑音は気にならなくなります。

そうして、意識化に昇ったそれらの騒音は、再び「暗騒音」となります。

これは、実際には音声が耳には入っていても、脳で音声を処理するときに雑音はスルーされているからです。

ただ、暗騒音があればあるほど、脳は無意識に選択と集中にリソースが奪われてしまいます。
「スルーする音声はスルーし、集中する対象の音だけを選別する」という作業は脳にとって大きな負荷だからです。


暗騒音から自由になってより集中できる/リラックスできる環境を手軽に手に入れるには、ノイズキャンセリング機能つきのイヤホン/ヘッドホンをひとつ持つことがおすすめです。
Bose/Sonyなどのメーカーが様々な製品を出していて、僕もいくつか持っています。
スイッチをオンにするだけで、耳に届く周囲の雑音がかなり低減されます。
「多少騒音があったほうが集中/リラックスできる」といったときもありますが、静寂を取り戻したいときには外出先や公共の場などの騒音をコントロールできない環境ではかなり重宝します。


「ノイズキャンセラ」で検索すると、様々な製品がでてきます。
さっそく調べてみてください。