「選択」と「手順」

前々回、前回のメルマガからの続きです。

前々回は、「地図」と「気づき」の話をしました。
前回は、「気づき」と「選択」の話をしました。

今回は、「選択」と「手順」の話です。

今後の話の基礎になる話なので、何回かに分けて、ちょっと分量をかけています。
なお、このシリーズは、いったん今回で終わりです。


手順とは、自動化、無意識化された、連続した一連の選択です。

手順は、たとえば、「炒めものを作る」とか「駅に行く」とかといった、ざっくりとした言葉で表現されます。
「毎度おなじみのパターンでエクセルマクロを書きあげる」といった定番作業も、「手順」です。


これらは、実際には、複数の選択がつみあがってようやく実現されるものです。

その手順を学習している段階では、複数の選択の組み合わせだということがかなり意識されていました。

・野菜を切る
・肉を切る
・フライパンに油を引く
・食べものに火を通す
・味つけする

とか、

・家の扉を閉める
・扉にカギをかける
・門をくぐる
・道を歩く
・交差点で左折する
...

とか、

・ハコを作る
・ナカに入れる
・カコウする

とかですね。
(最後のは、エクセルマクロで「For Next構文」などを書きあげるときの基本パターン「ハナコのステップ」です。詳しくは、「エクセルマクロ基礎編」にて)


ここで、「その人のスキルになっている」とは、「一連の選択」を「無意識に、速やかにできる」ということ。
つまり、「手順」を手に入れることです。

炒めものであれば「炒めもの」を、ほとんど考えなくてもサラサラと作れること。
「駅に行く」であれば、駅までの道順を、ほとんど考えなくてもサラサラと歩けること。
「エクセルマクロ」であれば、「ハナコのステップ」を、ほとんど考えなくてもサラサラと実現できることです。


ということで。
いったん、この3回分のメルマガの内容をまとめます。

「スキルがある」とは、「手順を有している」こと。
「手順」とは、「一連の選択」のこと。
「選択」は、「気づく」ことによってできるようになる。
「気づく」には、「(脳内の)地図」が必要。
  • まだ「選択」の連続であって「手順」になっていない「スキル」はありますか。
    それを「手順」にまで昇華するために、何ができるでしょうか。
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https://forum.pc5bai.com/lesson/course/25/

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