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今回は、勉強法についての話です。


前回、「キャパシティ」と「スケーラビリティ」という言葉を紹介しました。

キャパシティ:
「このやり方で、どこまで仕事をこなせるだろうか」という量的限界のことを指します。

スケーラビリティ:
「このやり方の延長で、どこまで仕事をこなせるだろうか」という応用範囲の限界のことを指します。

「キャパシティ」と「スケーラビリティ」
https://forum.pc5bai.com/tips/longshot/6d6d93f4-1681-466e-b305-b5d7aa66ceac/


勉強法についても、同じような考え方ができます。

「キャパシティ」と「スケーラビリティ」という言葉を勉強法についての言葉として示すなら、以下ようになります。

キャパシティ:
「このやり方で、どこまで量をこなせるだろうか」という量的限界のことを指します。

スケーラビリティ:
「このやり方は、ほかのことの学びにどれだけ応用できるだろうか」という応用範囲の限界のことを指します。


1月以上かけてライティングスキル習得のノウハウについて書いてきました。

お気づきの方も多いと思いますが、一連の話のバックグラウンドストーリーは、「ITスキルの習得で学んだノウハウは、そのまま、ビジネス文書のライティングスキル習得にも活かせるよ」というものでした。

これが、学習法を「スケーラビリティ」的な視点で見たときに大切なポイントです。
抽象度は高いですが、応用範囲は広い考え方です。


また、ライティングに必要な基本ショートカットの紹介もしました。
ショートカットのスキルは、学習時の「キャパシティ」を増大させます。

ショートカットを使いこなせるようになって作業効率が3倍になれば、同じ時間で得られるアウトプットは3倍になります。
これは、学習効率を3倍にし、実践の機会での成果を3倍にしてくれるスキルです。
PC操作にかかる脳内のストレスを3分の1以下に軽減し、その分、「自分が書きたいことは何か？」という問いに集中しつつつ作業できます。
具体的ですが、これもまた応用範囲の広いテクニックです。


「学習法のスケーラビリティ」、「学習法のキャパシティ」のそれぞれについて、関連記事を紹介します。

エクセルマクロ習得に関係する4つの能力
https://forum.pc5bai.com/article/4skills/

以下の記事では、学習法の「スケーラビリティ」についてまとめています。
エクセルマクロ習得に必要なスキルについて、「抽象度は高いですが、応用範囲は広い考え方」とはどういうものかということを具体的に示しています。

「学習法のスケーラビリティ」とは、「DPR」のような考え方を、「エクセル作業」でも「文章ライティング」でも同じように持ち出して考えられる力のことです。

抽象度の高い能力ですが、このような能力を高めることで、新しいことを学ぶときの方針を整えることができます。


以下の記事では、学習法の「キャパシティ」についてまとめています。

エクセルマクロを習得するには
https://forum.pc5bai.com/article/tripod/

エクセルVBAのスキルは、以下の3つの要素の組み合わせです。

- 道具
- 頭の使い方
- 体の使い方

上記のどれかひとつが書けても、生産性の高い仕事には結びつきません。

実は、初心者の多くが考慮から抜けていて、かつ特に大切なのは、3つ目の「体の使い方」です。
すでに示したとおり、ショートカットのスキルを習得できていれば、学習の成果は3倍以上になります。

「学習法のキャパシティ」を高めるには、身体的なスキルを無意識に活用できるレベルまで高めることです。

具象度の高い能力ですが、このような能力を高めることで、新しいことを学ぶとき、自分の思考からよけいな負荷を取り除くことができます。


この記事は学習法の「スケーラビリティ」と「キャパシティ」について書いていますが、学習法を「スケーラビリティ」と「キャパシティ」に分解して述べること自体、学習法の「スケーラビリティ」を高めるための抽象的なアプローチです。


抽象度を高めたこのような見立て方をできるようになればなるほど、学習法の「スケーラビリティ」を高められます。
「応用力のある『学び方』とは、ひとつのひとつの学びから、より抽象度の高いノウハウを得る『学び方』である」とも言えます。