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前回は、「文書ドラフトにすぐに使える4つのショートカット」ということで、文書の編集、とりわけアウトラインの編集に有用なショートカットを4つ紹介しました。

以下のものでした。

[Home] 行の左端またはインデントされた見出しの先頭にカーソルを移動する
[Shift] + [↓] 行全体を選択する
[Tab] インデントする
[Shift] + [Tab] または [Del] インデントを戻す

文書ドラフトにすぐに使える4つのショートカット
https://forum.pc5bai.com/tips/longshot/68d8acc8-7f09-4dfb-964c-488f79d28e91/


前回メルマガでは「メモ帳やテキストエディタで使えます」ということで紹介したショートカットですが、実際はもっと広範囲で利用可能です。


ということで、今回は、これらのショートカットを使ってパワーポイントの全体構成案をサクサクっと作ってみようと思います。

パワーポイントを起動してください。
「新しいプレゼンテーション」から新規のプレゼンテーションを用意します。

ここで、リボンの [表示] から [標準] が選択されていることを確認してください。
左にスライドのサムネイルが表示されていますね。
そのサムネイルを右クリックして、右クリックメニューの [レイアウト] から「タイトルとコンテンツ」を選択してください。
https://forum.pc5bai.com/article/img/powerpoint_layout/

これで、ほぼ準備完了です。

続けて、リボンの [表示] から [アウトライン] を選択します。
すると、左に見えていたサムネイルが小さくなりました。
https://forum.pc5bai.com/article/img/powerpoint_outline/


あとは、そのサムネイルの横にカーソルがあるので、文字をどんどん入力し、改行し、 [Tab] を入れて、 [Shift] + [Tab] を入れて、...としていってみてください。

こんな感じのアウトラインがサクサクっとできてしまいます。
https://forum.pc5bai.com/article/img/powerpoint_outline_text/


以下、補足を3点ほど。

補足1:
[Tab], [Shift] + [Tab] はぜひ使ってみてください。

ページの見出しとなっていた文字列を [Tab] で移動させると、見出しレベル2になります。
すると、前のページの中の部品になってしまいます。
反対に、ページ内で見出しレベル2 移行だったものも、 [Shift] + [Tab] をくりかえして見出しレベル1に昇格すると、新しいページになります。

こういう挙動を体験することは、「アウトラインとは何か」とか「スライドの全体構成を考えるというのはどういうことか」といったことを体感的に理解でき、よい学びになります。


補足2:
「DPR」を意識しまししょう。

いつも言ってますが、仕事の流れは、「DPR」が基本です。
D: Data (「イイタイコト」を整理する)
P: Process (作り込み)
R: Report (人に見せる、最終成果物)

「アウトラインを作る」とは、「D」を作るということです。
ここをしっかりしてからスライドの中身を作り込むようにすると、やみくもに各ページを作り込んでいくよりも圧倒的に早く効率的に骨のあるプレゼン資料を作ることができます。


補足3:
汎用性の高いショートカットを使いましょう。

以下の4つのショートカットは、前回、「テキストエディタやメモ帳で使えるショートカットです」と紹介したものです。

[Home] 行の左端またはインデントされた見出しの先頭にカーソルを移動する
[Shift] + [↓] 行全体を選択する
[Tab] インデントする
[Shift] + [Tab] または [Del] インデントを戻す

これらをそのまま使ってパワーポイントでのアウトライン作成もできます。

こういう、「汎用性の高いショートカット」から覚えていくのがパソコンスキル上達のコツです。