ビジネススキルの「高速上達のための手順」
前々回のメールマガジンに、こんなフィードバックをいただきました。
> sugita さん からのフィードバック
> ショートカット&タイピングの取得からエクセルマクロ講座基礎編と演習の反復でExcelマクロにはまりました。
> この取得のプロセスを資格試験の指導に応用して自分なりの手応えを感じています。(同じ問題のタイムアタックが特に良い)
> これは文章力をつけるトレーニングにはいかせるでしょうか?
> 例えば、論文や作文の模範解答をタイピングしまくる!とか、、
> ご意見いただきたいです。そして、とりあえず実験してみます(^_^;)
https://forum.pc5bai.com/tips/longshot/849cf18b-fe04-4857-a8db-9c9507bf2a97/#cid52
ということで、前回/今回の2回シリーズで回答お答えしています。
なお、上記のとおり、質問者のsugitaさんは、ガラパゴスの講座でショートカットやエクセルマクロのスキルをすでに習得されています。
それだけでなく、「自分がスキルを習得したときの経験」で得たことを、「資格試験の指導」という、「人を指導する」ときに役立てていらっしゃいます。
すばらしいです。
その前提で話を進めていきます。
前回は、「そもそも、どんな文章を書けるようになるべきか」というお話。
今回は、「そんな文章を書けるようになるための、高速上達法」というところです。
前回は、『ビジネス文書に求められる「ただひとつの用件」とは』ということで、「文章力をつける」という前に、「そもそもどんな文章を書けるようになることを目指すべきなのか」という話をしました。
ビジネス文書が持つ特徴として、以下のことが挙げられました。
・相手の感情を動かす目的で書かれるべきではないこと
・誤解を招かない明確さが求められる
・読者に読解力がなくても、じっくり読まれなかったとしても、正しく情報が伝わること
その意味で言うと、小説や新聞の社説のような文章は、ビジネス文書としては模範にはなりません。
「小説」はともかく、「社説」については、「国語の試験問題になるような文章が、なぜ、模範にならないのだろう?」と少しびっくりかもしれません。
しかし、試験問題になるということは、正解するのに「読解力」や「じっくり読むこと」が必要になる文章だということです。
そのような文章は、「ビジネス文書」の見本にはなりません。
こういうのをマネしても、「伝わりにくい文章」の練習になってしまうだけです。
ビジネス文書に求められる「ただひとつの用件」とは
https://forum.pc5bai.com/tips/longshot/3b874592-cc21-42d3-9358-0a6cbd7be1a3/
ということで、今回は、「ビジネス文書スキル上達」を例にして、「高速上達のための手順」を示します。
特に、難しいことを書くつもりはありません。
プロセスは、以下の3つです。
1. 「基本のパターン」を学ぶ
2. 「基本のパターン」に基づいた演習をする
3. ひたすら実践する
これだけです。
読者に読解力がなくても、時間がなくてサッと読んだとしても誤解されにくいビジネス文書の「基本のパターン」は、以下の本で学んでください。
論理が伝わる 世界標準の「書く技術」
https://forum.pc5bai.com/recommend/#paragraph-writing
「読者に読解力がなくても、時間がなくてサッと読んだとしても誤解されにくい文書」の基本として、「パラグラフ・ライティング」が紹介されています。
「パラグラフ・ライティング」のコンセプト自体は難しいものではありません。
この本を30分程度の時間でサラッと読んでいただければ、だいたい感触はつかめるかと思います。
そうしたら、「パラグラフ・ライティング」の見本を実際に見て、マネすること。
この「見本」も、この本の中に収録されています。ダメな例を良い例に書き換えるようなものまで載っていますので、これを参考にしてください。
そして、あとは、実践しまくることです。
だんだん上達していくことでしょう。
ショートカットやエクセルマクロのスキルを習得するときでも、手順は同じでしたね。
ショートカットの場合:
1. 「基本のパターン」を学ぶ
・「ホームポジションの維持」とか
・「呼吸」、「リズム」、「リエゾン」とか
・「周辺キーのニュアンス」とか
2. 「基本のパターン」に基づいた演習をする
・講座で提供している「複数ショートカットを組み合わせた演習」を解く
・時間を測りつつ、PDCAをまわしながらくり返す
3. ひたすら実践する
・実際に活用する
エクセルマクロの場合:
1. 「基本のパターン」を学ぶ
・「DPRフレームワーク」とか
・コードの読み方とか
「どこから書いていくのか」とか
・「ハナコのステップ」とか
2. 「基本のパターン」に基づいた演習をする
・講座で提供している「基礎編ベーシック」などの演習問題を解く
・時間を測りつつ、PDCAをまわしながらくり返す
3. ひたすら実践する
・実際に活用する
いただいた問いを再掲すると、以下のとおりでした。
> ショートカット&タイピングの取得からエクセルマクロ講座基礎編と演習の反復でExcelマクロにはまりました。
> この取得のプロセスを資格試験の指導に応用して自分なりの手応えを感じています。(同じ問題のタイムアタックが特に良い)
> これは文章力をつけるトレーニングにはいかせるでしょうか?
「ショートカット」でも「エクセルマクロ」でも「文書力」でも、「高速上達のための手順」はいつも同じです。
1. 「基本のパターン」を学ぶ
2. 「基本のパターン」に基づいた演習をする
3. ひたすら実践する
上記を意識していただければと思います。
とはいえ、ビジネス文書のライティングでは、「イイタイコト」を実際に文章にするのに、とても頭を使います。
たとえ「パラグラフ・ライティング」をしたとしてもだいぶ楽にはなりますが、それでも大変です。
次回は、ライティングの基本について、AIの活用も含めて書きたいと思います。
> sugita さん からのフィードバック
> ショートカット&タイピングの取得からエクセルマクロ講座基礎編と演習の反復でExcelマクロにはまりました。
> この取得のプロセスを資格試験の指導に応用して自分なりの手応えを感じています。(同じ問題のタイムアタックが特に良い)
> これは文章力をつけるトレーニングにはいかせるでしょうか?
> 例えば、論文や作文の模範解答をタイピングしまくる!とか、、
> ご意見いただきたいです。そして、とりあえず実験してみます(^_^;)
https://forum.pc5bai.com/tips/longshot/849cf18b-fe04-4857-a8db-9c9507bf2a97/#cid52
ということで、前回/今回の2回シリーズで回答お答えしています。
なお、上記のとおり、質問者のsugitaさんは、ガラパゴスの講座でショートカットやエクセルマクロのスキルをすでに習得されています。
それだけでなく、「自分がスキルを習得したときの経験」で得たことを、「資格試験の指導」という、「人を指導する」ときに役立てていらっしゃいます。
すばらしいです。
その前提で話を進めていきます。
前回は、「そもそも、どんな文章を書けるようになるべきか」というお話。
今回は、「そんな文章を書けるようになるための、高速上達法」というところです。
前回は、『ビジネス文書に求められる「ただひとつの用件」とは』ということで、「文章力をつける」という前に、「そもそもどんな文章を書けるようになることを目指すべきなのか」という話をしました。
ビジネス文書が持つ特徴として、以下のことが挙げられました。
・相手の感情を動かす目的で書かれるべきではないこと
・誤解を招かない明確さが求められる
・読者に読解力がなくても、じっくり読まれなかったとしても、正しく情報が伝わること
その意味で言うと、小説や新聞の社説のような文章は、ビジネス文書としては模範にはなりません。
「小説」はともかく、「社説」については、「国語の試験問題になるような文章が、なぜ、模範にならないのだろう?」と少しびっくりかもしれません。
しかし、試験問題になるということは、正解するのに「読解力」や「じっくり読むこと」が必要になる文章だということです。
そのような文章は、「ビジネス文書」の見本にはなりません。
こういうのをマネしても、「伝わりにくい文章」の練習になってしまうだけです。
ビジネス文書に求められる「ただひとつの用件」とは
https://forum.pc5bai.com/tips/longshot/3b874592-cc21-42d3-9358-0a6cbd7be1a3/
ということで、今回は、「ビジネス文書スキル上達」を例にして、「高速上達のための手順」を示します。
特に、難しいことを書くつもりはありません。
プロセスは、以下の3つです。
1. 「基本のパターン」を学ぶ
2. 「基本のパターン」に基づいた演習をする
3. ひたすら実践する
これだけです。
読者に読解力がなくても、時間がなくてサッと読んだとしても誤解されにくいビジネス文書の「基本のパターン」は、以下の本で学んでください。
論理が伝わる 世界標準の「書く技術」
https://forum.pc5bai.com/recommend/#paragraph-writing
「読者に読解力がなくても、時間がなくてサッと読んだとしても誤解されにくい文書」の基本として、「パラグラフ・ライティング」が紹介されています。
「パラグラフ・ライティング」のコンセプト自体は難しいものではありません。
この本を30分程度の時間でサラッと読んでいただければ、だいたい感触はつかめるかと思います。
そうしたら、「パラグラフ・ライティング」の見本を実際に見て、マネすること。
この「見本」も、この本の中に収録されています。ダメな例を良い例に書き換えるようなものまで載っていますので、これを参考にしてください。
そして、あとは、実践しまくることです。
だんだん上達していくことでしょう。
ショートカットやエクセルマクロのスキルを習得するときでも、手順は同じでしたね。
ショートカットの場合:
1. 「基本のパターン」を学ぶ
・「ホームポジションの維持」とか
・「呼吸」、「リズム」、「リエゾン」とか
・「周辺キーのニュアンス」とか
2. 「基本のパターン」に基づいた演習をする
・講座で提供している「複数ショートカットを組み合わせた演習」を解く
・時間を測りつつ、PDCAをまわしながらくり返す
3. ひたすら実践する
・実際に活用する
エクセルマクロの場合:
1. 「基本のパターン」を学ぶ
・「DPRフレームワーク」とか
・コードの読み方とか
「どこから書いていくのか」とか
・「ハナコのステップ」とか
2. 「基本のパターン」に基づいた演習をする
・講座で提供している「基礎編ベーシック」などの演習問題を解く
・時間を測りつつ、PDCAをまわしながらくり返す
3. ひたすら実践する
・実際に活用する
いただいた問いを再掲すると、以下のとおりでした。
> ショートカット&タイピングの取得からエクセルマクロ講座基礎編と演習の反復でExcelマクロにはまりました。
> この取得のプロセスを資格試験の指導に応用して自分なりの手応えを感じています。(同じ問題のタイムアタックが特に良い)
> これは文章力をつけるトレーニングにはいかせるでしょうか?
「ショートカット」でも「エクセルマクロ」でも「文書力」でも、「高速上達のための手順」はいつも同じです。
1. 「基本のパターン」を学ぶ
2. 「基本のパターン」に基づいた演習をする
3. ひたすら実践する
上記を意識していただければと思います。
とはいえ、ビジネス文書のライティングでは、「イイタイコト」を実際に文章にするのに、とても頭を使います。
たとえ「パラグラフ・ライティング」をしたとしてもだいぶ楽にはなりますが、それでも大変です。
次回は、ライティングの基本について、AIの活用も含めて書きたいと思います。
- あなた自身が以下のプロセスを経て得られたスキルにどのようなものがありますか。
1. 「基本のパターン」を学ぶ
2. 「基本のパターン」に基づいた演習をする
3. ひたすら実践する
その経験を、「パソコンショートカット」、「エクセルマクロ」、「ライティング」のスキルの上達にどう活かせそうでしょうか。
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イヤでもWindowsとエクセルの操作が早くなるワークショップ
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2024年11月13日 18:12
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2024年11月13日 18:11
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