「テクニカルスキル」から「文章ライティング」へ
ひと月ほど前に、受講生の方から問いをいただきました。
「エクセルマクロで有効だった勉強法は、文章力をつけるトレーニングには有効なのでしょうか」というものでした。
>sugita さん からのフィードバック 2023年11月8日11:46
>
>ショートカット&タイピングの取得から基礎編の反復でExcelマクロにはまりました。
>この取得のプロセスを資格試験の指導に応用して自分なりの手応えを感じています。(同じ問題のタイムアタックが特に良い)
>これは文章力をつけるトレーニングにはいかせるでしょうか?
>例えば、論文や作文の模範解答をタイピングしまくる!とか、、
>ご意見いただきたいです。そして、とりあえず実験してみます(^_^;)
すでにガラパゴスタディーの講座を使って「タイピング」→「ショートカット」→「エクセルマクロ」とスキルを習得されてきた方からの相談でした。
この問いをきっかけに、「文章力をつけるには?」ということをテーマに14本のメルマガをお送りしてきました。
前回はそのまとめでした。
ここまでにお伝えしてきたことのアウトラインは、以下のリンク先から確認できます。
ビジネス文書ライティングのコツと、そのバックグラウンドスキルまとめ
https://forum.pc5bai.com/tips/longshot/eabe0e7f-2419-4b56-b6de-c7652bdb021c/
IT系の「テクニカルスキル」も、「文章ライティング」のような文系的と思われがちなスキルも、その本質は同じです。
学習法、実践法の面で、多くの共通点があります。
ということで、だいぶ準備が整ったので、今回からは、いただいたご質問への回答をしっかりする回にしようと思います。
>ショートカット&タイピングの取得から基礎編の反復でExcelマクロにはまりました。
>この取得のプロセスを資格試験の指導に応用して自分なりの手応えを感じています。(同じ問題のタイムアタックが特に良い)
>これは文章力をつけるトレーニングにはいかせるでしょうか?
>例えば、論文や作文の模範解答をタイピングしまくる!とか、、
結論から言うと、「同じ問題のタイムアタック」や「模範解答をタイピングしまくる」というやり方で成果はでるのかというと、「成果は出せます。ただし、あり方/やり方次第」というところです。
まず、『「動作」と同時に「発想」をマネする』ということが大切です。
https://forum.pc5bai.com/tips/longshot/849cf18b-fe04-4857-a8db-9c9507bf2a97/
これができていれば、量をこなしているうちに、次第にその文章を書いた人の「あり方(らしさ)」や「やり方(手順)」を盗むことができます。
ただし、そこで「盗む」ことができるものというのは、盗む側の「メンタルモデル」次第です。
メンタルモデル
https://forum.pc5bai.com/tips/longshot/6e354640-7d78-43f1-bfc1-2e3b23afc50c/
ITスキル習得を阻害する「宗教的錯覚」
https://forum.pc5bai.com/tips/longshot/0c1740c6-8338-459e-9ef9-f30e5d4c42e3/
ITスキルを取得するとは、「中間領域」レベルでマネるということ
https://forum.pc5bai.com/tips/longshot/5576f494-084e-4c29-8d64-8927d0463dad/
動作」と同時に「発想」をマネする
https://forum.pc5bai.com/tips/longshot/849cf18b-fe04-4857-a8db-9c9507bf2a97/
前回のメルマガで、以下のようなことを書きました。
>「地球は平らだ」と思い込んでいる人は、「地球は丸い」ということの証拠になるようなものを見てもそうとは見えず、あるいは、その証拠になるようなものが目に止まらなかったりもします。
これはまったく同じことがPCスキルについても言えます。
たとえば、タイピングでは「ホームポジション」の概念をしっかり理解し、「ホームポジション」の原則に従ってタイピングしようと思っている人とそうでない人とでは、同じように高速でタイピングしている人の動作を見ていても、脳内での反応がまったく異なります。
同じものを見ているようで、違う前提で見ているので、同じ刺激が脳内に入らないからです。
ショートカットでも同様です。
ショートカットでパソコンを高速操作するときの「習得のための考え方の基本」や「動作の基本」、「練習時にどのように身体に意識を向けるか」といったことについてガラパゴスタディーの講座ではかなりしっかり学びます。
sugitaさんが著しい成果を出せたのも、そういう「上手になるための考え方」、「上手な人の動作を見るときの見立て」という「メンタルモデル」を有したうえでトレーニングを実施したからです。
こういう前提を抜いて「同じ問題のタイムアタック」をくりかえしたとしても、すぐに行き詰まるか、余計なクセをつけてしまうだけです。
エクセルマクロでも同様です。
sugitaさんは、「DPR」のような「データ整理の基本の考え方」、「デバッグのときの考え方と動作の基本」、「どのようなタイミング/頻度でテストを行うべきか」といった考え方、「ハナコのステップ」のような動作についてのメンタルモデルを先に手に入れて、それからそういう視点で演習の模範解答動画を見て、模範解答どおりのプロセスを踏むことを徹底したからこそ、今のスキルがあるわけです。
「ハナコのステップ」については、エクセルマクロ基礎編受講生から「まったく思いもよらなかった」、「上級者は、こういう風に考えてプログラムを書いていたのかとびっくりした」とよくコメントをもらいます。
枚挙にいとまがありませんが...たとえば、以下のような感じです。
>VBAについてはたいへん関心がありましたが、今までいくら学習しても自分でプログラムを作成するにはいたらず、むずかしいと諦めていました。
>[中略] 先生の考え方やどこに注意するのかなどもわかり、動画から作成するまでの流れも理解でき、今では初級レベルの問題で時間はかかりますが、自分で考えて作成することができるようになりました。
>この講座に出会えたことを感謝しています。
>※一番うれしかったのはハナコのステップで、これまでプログラム作成にあたっては、初めから完成形を作ろうとしていたことに問題があったのだと気付くことができました。本当にありがとうございます。
https://forum.pc5bai.com/lesson/entry/id/4975/
>VBAの勉強初めて1週間で、ここまでかけるようになってとても嬉しいです。講義に何回か出てきた可愛らしいスライド(ハナコのステップ)で一気に理解度が上がりました。
https://forum.pc5bai.com/lesson/entry/id/4836/
>ハナコのステップは参考書に載っていない思考なので学べて良かったです!
>ハナコのステップの凄さを再認識しました。このマクロを上から書いたら訳わからなくなると思いました。
https://forum.pc5bai.com/lesson/entry/id/4347/
https://forum.pc5bai.com/lesson/entry/id/4388/
>for...next構文はハナコのステップで一発で覚えられますね!作る順番になるほどー!と思いました。
https://forum.pc5bai.com/lesson/entry/id/1458/
>1度覚えてしまえばアレンジ自在なハナコのステップ、最高ですね。
https://forum.pc5bai.com/lesson/entry/id/365/
>「テストを細かく繰り返す」、「ハナコのステップ」という思考のおかげでエラーもなくプログラムを書くことができました。
>学生時代、プログラムを全部書いてからテストをしていたので、どこでエラーが出ているのか分からず、苦労した思い出があります。
>「当時、この思考を知っていれば…」と思わずにいられません。
>良いことを教えていただき、感謝しております。
https://forum.pc5bai.com/lesson/entry/id/2407/
そろそろ、まとめに入ります。
「タイピング」でも「ショートカット」でも「エクセルマクロ」でも、やみくもに練習しても成果はでません。
「同じ問題のタイムアタック」や「模範解答をタイピングしまくる」というやり方で成果はでるのかというと、「成果は出せます。ただし、あり方/やり方次第」というところです。
まず、ここで言う「あり方」とは何か。
それは、メンタルモデルです。
正しいメンタルモデルを手にいれることが大切です。
ここを逃すと、いくら良い見本を見ながらトレーニングをしても、良い見本の「よい部分」に気づけないので、成果はでません。
まして、エクセルマクロのような工数をかけて次第に完成形に持っていくようなものだと、「完成形」だけを見せられても、「その完成形をどのように作ったのか」というところで想像できることの範囲は、その人の「メンタルモデル」次第です。
さきほど、以下のような受講生の声を紹介しました。
>「テストを細かく繰り返す」、「ハナコのステップ」という思考のおかげでエラーもなくプログラムを書くことができました。
>学生時代、プログラムを全部書いてからテストをしていたので、どこでエラーが出ているのか分からず、苦労した思い出があります。
>「当時、この思考を知っていれば…」と思わずにいられません。
>良いことを教えていただき、感謝しております。
この方も、正しいメンタルモデルを先に得てから取り組んだのであれば、学生時代にもっと大きな成果を出せたかもしれません。もったいないことです。
「正しいメンタルモデルを手に入れる」とは、最小の努力で最大の成果を出すためのコツでもありますが、それどころか、「成果を出すための必須条件」でもあります。
次に、「やり方」とは何か。
それは、「正しいメンタルモデルにしたがって動作を行うトレーニングを徹底すること」です。
ガラパゴスタディーのショートカット講座やエクセルマクロ講座で学ばれた sugita さんであれば、「カーソルキーの操作の都度、右手をキーボードの右端にスライドさせ、親指と人差し指でカーソルキーを操作する」とか「ハナコに従わないで、完成形のコードを上から順になぞって書く」とかいったことをくり返しても何の意味もないということはご理解いただけるでしょう。
これらは、「正しいメンタルモデルに基づいたトレーニング」ではないからです。
「正しいメンタルモデルに基づいた動作」は最初難しいものですが、慣れない動作であっても、取り組んでいくうちに、次第に自分のものになっていきます。
「同じ問題のタイムアタック」をするにしても、「正しいメンタルモデル」に従って正しい手順で作業を行うトレーニングであることが大切です。
文章のライティングでも同じです。
まず「メンタルモデル」の最初として大切なのは、「よい文書は、どういう文書なのか」という定義です。
ビジネス文書に求められる「ただひとつの用件」とは
https://forum.pc5bai.com/tips/longshot/3b874592-cc21-42d3-9358-0a6cbd7be1a3/
そして、実際に文書を書くときの一連の思考と行動の手続き、「DPR」です。
文章を書き始める以前に必要なメンタルモデルとしては、「DPRのD」としての「構造」を作ることが大切です。
そして、「DPRのP」としては、ショートカットを使って文章のアウトラインを作ること、ドラフトをすること。
「DPRのR」としては、「パラグラフ・ライティングの原則に従った文書であることが大切です。
このDPRにかかる一連の記事については、以下にまとめました。
ビジネス文書ライティングのコツと、そのバックグラウンドスキルまとめ
https://forum.pc5bai.com/tips/longshot/eabe0e7f-2419-4b56-b6de-c7652bdb021c/
IT系の「テクニカルスキル」も、「文章ライティング」のような文系的と思われがちなスキルも、その本質は同じです。
学習法、実践法の面で、多くの共通点があります。
「エクセルマクロで有効だった勉強法は、文章力をつけるトレーニングには有効なのでしょうか」というものでした。
>sugita さん からのフィードバック 2023年11月8日11:46
>
>ショートカット&タイピングの取得から基礎編の反復でExcelマクロにはまりました。
>この取得のプロセスを資格試験の指導に応用して自分なりの手応えを感じています。(同じ問題のタイムアタックが特に良い)
>これは文章力をつけるトレーニングにはいかせるでしょうか?
>例えば、論文や作文の模範解答をタイピングしまくる!とか、、
>ご意見いただきたいです。そして、とりあえず実験してみます(^_^;)
すでにガラパゴスタディーの講座を使って「タイピング」→「ショートカット」→「エクセルマクロ」とスキルを習得されてきた方からの相談でした。
この問いをきっかけに、「文章力をつけるには?」ということをテーマに14本のメルマガをお送りしてきました。
前回はそのまとめでした。
ここまでにお伝えしてきたことのアウトラインは、以下のリンク先から確認できます。
ビジネス文書ライティングのコツと、そのバックグラウンドスキルまとめ
https://forum.pc5bai.com/tips/longshot/eabe0e7f-2419-4b56-b6de-c7652bdb021c/
IT系の「テクニカルスキル」も、「文章ライティング」のような文系的と思われがちなスキルも、その本質は同じです。
学習法、実践法の面で、多くの共通点があります。
ということで、だいぶ準備が整ったので、今回からは、いただいたご質問への回答をしっかりする回にしようと思います。
>ショートカット&タイピングの取得から基礎編の反復でExcelマクロにはまりました。
>この取得のプロセスを資格試験の指導に応用して自分なりの手応えを感じています。(同じ問題のタイムアタックが特に良い)
>これは文章力をつけるトレーニングにはいかせるでしょうか?
>例えば、論文や作文の模範解答をタイピングしまくる!とか、、
結論から言うと、「同じ問題のタイムアタック」や「模範解答をタイピングしまくる」というやり方で成果はでるのかというと、「成果は出せます。ただし、あり方/やり方次第」というところです。
まず、『「動作」と同時に「発想」をマネする』ということが大切です。
https://forum.pc5bai.com/tips/longshot/849cf18b-fe04-4857-a8db-9c9507bf2a97/
これができていれば、量をこなしているうちに、次第にその文章を書いた人の「あり方(らしさ)」や「やり方(手順)」を盗むことができます。
ただし、そこで「盗む」ことができるものというのは、盗む側の「メンタルモデル」次第です。
メンタルモデル
https://forum.pc5bai.com/tips/longshot/6e354640-7d78-43f1-bfc1-2e3b23afc50c/
ITスキル習得を阻害する「宗教的錯覚」
https://forum.pc5bai.com/tips/longshot/0c1740c6-8338-459e-9ef9-f30e5d4c42e3/
ITスキルを取得するとは、「中間領域」レベルでマネるということ
https://forum.pc5bai.com/tips/longshot/5576f494-084e-4c29-8d64-8927d0463dad/
動作」と同時に「発想」をマネする
https://forum.pc5bai.com/tips/longshot/849cf18b-fe04-4857-a8db-9c9507bf2a97/
前回のメルマガで、以下のようなことを書きました。
>「地球は平らだ」と思い込んでいる人は、「地球は丸い」ということの証拠になるようなものを見てもそうとは見えず、あるいは、その証拠になるようなものが目に止まらなかったりもします。
これはまったく同じことがPCスキルについても言えます。
たとえば、タイピングでは「ホームポジション」の概念をしっかり理解し、「ホームポジション」の原則に従ってタイピングしようと思っている人とそうでない人とでは、同じように高速でタイピングしている人の動作を見ていても、脳内での反応がまったく異なります。
同じものを見ているようで、違う前提で見ているので、同じ刺激が脳内に入らないからです。
ショートカットでも同様です。
ショートカットでパソコンを高速操作するときの「習得のための考え方の基本」や「動作の基本」、「練習時にどのように身体に意識を向けるか」といったことについてガラパゴスタディーの講座ではかなりしっかり学びます。
sugitaさんが著しい成果を出せたのも、そういう「上手になるための考え方」、「上手な人の動作を見るときの見立て」という「メンタルモデル」を有したうえでトレーニングを実施したからです。
こういう前提を抜いて「同じ問題のタイムアタック」をくりかえしたとしても、すぐに行き詰まるか、余計なクセをつけてしまうだけです。
エクセルマクロでも同様です。
sugitaさんは、「DPR」のような「データ整理の基本の考え方」、「デバッグのときの考え方と動作の基本」、「どのようなタイミング/頻度でテストを行うべきか」といった考え方、「ハナコのステップ」のような動作についてのメンタルモデルを先に手に入れて、それからそういう視点で演習の模範解答動画を見て、模範解答どおりのプロセスを踏むことを徹底したからこそ、今のスキルがあるわけです。
「ハナコのステップ」については、エクセルマクロ基礎編受講生から「まったく思いもよらなかった」、「上級者は、こういう風に考えてプログラムを書いていたのかとびっくりした」とよくコメントをもらいます。
枚挙にいとまがありませんが...たとえば、以下のような感じです。
>VBAについてはたいへん関心がありましたが、今までいくら学習しても自分でプログラムを作成するにはいたらず、むずかしいと諦めていました。
>[中略] 先生の考え方やどこに注意するのかなどもわかり、動画から作成するまでの流れも理解でき、今では初級レベルの問題で時間はかかりますが、自分で考えて作成することができるようになりました。
>この講座に出会えたことを感謝しています。
>※一番うれしかったのはハナコのステップで、これまでプログラム作成にあたっては、初めから完成形を作ろうとしていたことに問題があったのだと気付くことができました。本当にありがとうございます。
https://forum.pc5bai.com/lesson/entry/id/4975/
>VBAの勉強初めて1週間で、ここまでかけるようになってとても嬉しいです。講義に何回か出てきた可愛らしいスライド(ハナコのステップ)で一気に理解度が上がりました。
https://forum.pc5bai.com/lesson/entry/id/4836/
>ハナコのステップは参考書に載っていない思考なので学べて良かったです!
>ハナコのステップの凄さを再認識しました。このマクロを上から書いたら訳わからなくなると思いました。
https://forum.pc5bai.com/lesson/entry/id/4347/
https://forum.pc5bai.com/lesson/entry/id/4388/
>for...next構文はハナコのステップで一発で覚えられますね!作る順番になるほどー!と思いました。
https://forum.pc5bai.com/lesson/entry/id/1458/
>1度覚えてしまえばアレンジ自在なハナコのステップ、最高ですね。
https://forum.pc5bai.com/lesson/entry/id/365/
>「テストを細かく繰り返す」、「ハナコのステップ」という思考のおかげでエラーもなくプログラムを書くことができました。
>学生時代、プログラムを全部書いてからテストをしていたので、どこでエラーが出ているのか分からず、苦労した思い出があります。
>「当時、この思考を知っていれば…」と思わずにいられません。
>良いことを教えていただき、感謝しております。
https://forum.pc5bai.com/lesson/entry/id/2407/
そろそろ、まとめに入ります。
「タイピング」でも「ショートカット」でも「エクセルマクロ」でも、やみくもに練習しても成果はでません。
「同じ問題のタイムアタック」や「模範解答をタイピングしまくる」というやり方で成果はでるのかというと、「成果は出せます。ただし、あり方/やり方次第」というところです。
まず、ここで言う「あり方」とは何か。
それは、メンタルモデルです。
正しいメンタルモデルを手にいれることが大切です。
ここを逃すと、いくら良い見本を見ながらトレーニングをしても、良い見本の「よい部分」に気づけないので、成果はでません。
まして、エクセルマクロのような工数をかけて次第に完成形に持っていくようなものだと、「完成形」だけを見せられても、「その完成形をどのように作ったのか」というところで想像できることの範囲は、その人の「メンタルモデル」次第です。
さきほど、以下のような受講生の声を紹介しました。
>「テストを細かく繰り返す」、「ハナコのステップ」という思考のおかげでエラーもなくプログラムを書くことができました。
>学生時代、プログラムを全部書いてからテストをしていたので、どこでエラーが出ているのか分からず、苦労した思い出があります。
>「当時、この思考を知っていれば…」と思わずにいられません。
>良いことを教えていただき、感謝しております。
この方も、正しいメンタルモデルを先に得てから取り組んだのであれば、学生時代にもっと大きな成果を出せたかもしれません。もったいないことです。
「正しいメンタルモデルを手に入れる」とは、最小の努力で最大の成果を出すためのコツでもありますが、それどころか、「成果を出すための必須条件」でもあります。
次に、「やり方」とは何か。
それは、「正しいメンタルモデルにしたがって動作を行うトレーニングを徹底すること」です。
ガラパゴスタディーのショートカット講座やエクセルマクロ講座で学ばれた sugita さんであれば、「カーソルキーの操作の都度、右手をキーボードの右端にスライドさせ、親指と人差し指でカーソルキーを操作する」とか「ハナコに従わないで、完成形のコードを上から順になぞって書く」とかいったことをくり返しても何の意味もないということはご理解いただけるでしょう。
これらは、「正しいメンタルモデルに基づいたトレーニング」ではないからです。
「正しいメンタルモデルに基づいた動作」は最初難しいものですが、慣れない動作であっても、取り組んでいくうちに、次第に自分のものになっていきます。
「同じ問題のタイムアタック」をするにしても、「正しいメンタルモデル」に従って正しい手順で作業を行うトレーニングであることが大切です。
文章のライティングでも同じです。
まず「メンタルモデル」の最初として大切なのは、「よい文書は、どういう文書なのか」という定義です。
ビジネス文書に求められる「ただひとつの用件」とは
https://forum.pc5bai.com/tips/longshot/3b874592-cc21-42d3-9358-0a6cbd7be1a3/
そして、実際に文書を書くときの一連の思考と行動の手続き、「DPR」です。
文章を書き始める以前に必要なメンタルモデルとしては、「DPRのD」としての「構造」を作ることが大切です。
そして、「DPRのP」としては、ショートカットを使って文章のアウトラインを作ること、ドラフトをすること。
「DPRのR」としては、「パラグラフ・ライティングの原則に従った文書であることが大切です。
このDPRにかかる一連の記事については、以下にまとめました。
ビジネス文書ライティングのコツと、そのバックグラウンドスキルまとめ
https://forum.pc5bai.com/tips/longshot/eabe0e7f-2419-4b56-b6de-c7652bdb021c/
IT系の「テクニカルスキル」も、「文章ライティング」のような文系的と思われがちなスキルも、その本質は同じです。
学習法、実践法の面で、多くの共通点があります。
- 「DPR」は、仕事の流れを分解してシンプルに考えるための考え方の基本です。
この「DPR」自体も、「メンタルモデル」のひとつです。
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無料で使えるタイピング練習ソフトです:
https://forum.pc5bai.com/work/typing/
ショートカットについては、以下で学んでください:
[ダイジェスト版] イヤでもWindowsとエクセルの操作が早くなるワークショップ
https://forum.pc5bai.com/lesson/course/45/
イヤでも思考が整理されて文章作成が早くなるワークショップ
https://forum.pc5bai.com/lesson/course/63/
「エクセルマクロとは何ぞや」、「ハナコとは何ぞや」というあなたへ:
エクセルマクロ・VBA導入編
https://forum.pc5bai.com/lesson/course/10/
エクセルマクロ・VBA基礎編
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タイピングについては、以下で練習してください。
無料で使えるタイピング練習ソフトです:
https://forum.pc5bai.com/work/typing/
ショートカットについては、以下で学んでください:
[ダイジェスト版] イヤでもWindowsとエクセルの操作が早くなるワークショップ
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